どんなに説明されても歯を削るという行為は気持ちのいいものではないでしょう。
歯を抜くというのも避けたいものです。もちろん、虫歯になりたい人も歯周病で歯が抜けることを望む人もいらっしゃらないでしょう。
では、どうすれば避けられると思いますか?歯磨きをしていれば大丈夫ですか?
ある調査(DIMSDRIVE)によると日本人の1日の歯磨きの回数は2回という人が49.6%と一番多くて、3回の人が19.6%、1回の人は26.8%、なんと0回の人は0.8%しかいなかったそうです。ところが虫歯があると答えた人は47.8%にも上るのだそうです。
このデータだけを見ると歯磨きをしているだけでは虫歯は防げそうにないですね。
では、虫歯を防ぐ方法、歯周病を防ぐ方法はないのでしょうか?
というと、そんなことはありません。ただ、歯磨きをしているだけではダメなのです。
そのことは今のご自身のお口の中を見ていただくと良く判ると思います。毎日歯磨きをしているのに虫歯の治療跡があって、歯茎が腫れているところがあって・・・と問題はありませんか? 虫歯や歯周病になる原因はたくさんあります。また、皆さん一人ひとりお口の中の状態は違います。歯並びも違う、口の大きさも違う、年齢も、体の抵抗力も、誰一人同じ方はいません。ですから防ぐ方法も一人ひとり違うのです。
一人ひとりに合わせた予防方法を判断し実行していくことを予防歯科と呼びます。
先ずはあなたのお口の中をスミからスミまで調べてみましょう。そこから予防歯科は始まります。ただし残念ながら、状態によっては検査や治療に保険が適用できないケースもあります。人間ドックや予防接種と同じことですから。